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香港戦
昨日の香港戦…。
実は香港戦もしっかりと観戦することはできていません。
ただ、スポーツニュースのダイジェストを観てもその散々たる内容は想像できます。
先日の中国戦を観て、これでW-CUP前に多くの国民はサッカーへの関心を失うだろうと感じておりましたが、香港戦はさらに決定的に酷い状況だったのでしょう。当然ながらメディアでは一気に岡田ジャパンへの厳しい評価が噴出しています。
しかし、そんな今だからあえて…今の日本代表が目指しているのは本当はW-CUPベスト4などと言う形ではなく、「日本人らしいサッカー」なのだと言うことをもう一度思い出したい。これはクラマー氏が来日してから実質的に始まった日本サッカーの歴史の中で初めての挑戦ではないでしょうか。オシム監督から岡田監督へとバトンが渡されましたが、一貫しているのは「日本人らしいサッカー」の構築です。つまり、選手個々の問題ではなく日本サッカー全体としての取り組みです。個人の能力では日本人のトッププレイヤーでも海外ではそれ程通用しないのが現状です。それは今後もそれ程大きくは変わらないでしょう。それでも、日本人がチームとして世界に通用するためのサッカースタイルの構築、その壮大な実験にようやく取り組み始めたのが今の日本代表なのだと思います。岡田監督が立てた「相手より1キロ多く走ることで、10人対11人(フィールドプレーヤー)のサッカーをする」という仮説には「日本人らしいサッカー」としての説得力は十分にあります。もちろん、これで結果が出せなければこの仮説を再検証しなくてはなりませんし厳しい批判にさらされるのは当然です。それでもまだその道半ばなのではないでしょうか。その仮説は途中までは上手く来ていると思います。これを全て否定してしまうのはまだ早いと思います。
それではあとは何が足りないか、具体的にはボールを回しすぎることで相手の守備陣形が整ってしまった際の打開策、それと万年言われているFWのシュート力(得点量)これを改善しなくてはなりません。一つ目についてはもっとミドルシュートを多く打つことだと思います。中村(憲)は昨日、積極的にミドルシュートを放っていたようですが、その姿勢が必要だと思います。他にミドルシュートの打てる選手とすれば、本田、小笠原、長谷部でしょうか。次に二つ目のFWのシュート力、これは一朝一夕で上手くなるものでは無く、子供の頃からのサッカー教育を改める必要があります。ただ、早急な改善となれば日本人の選手でも簡単にシュートが打てる状況をどれくらいつくれるかだと思います。そこでポイントになるのが酷評されている平山です。確かに昨日の凡ミスは目を覆うばかりでした。それでも小さいばかりのFWでは相手の守備陣形に影響を与えることはできませんが、平山がぐっとセンターの深い位置にポジションを取るだけで相手の守備陣形に影響を与えることができます。そこで、中央で平山が潰れ役となって他の選手がシュートを打ちやすい、日本人のFWでも点が取れる、簡単にシュートを打てる環境を作るだけでも十分に価値はあるのではないでしょうか。高い選手が一人入って相手の守備陣形に影響を与えることで、他の攻撃、日本が目指している細かく繋いで、最後は深い位置から足元へ折り返してシュートをしたり、細かいパス交換で中央を崩すことも生きてくるのだと思います。
「日本人らしいサッカー」への仮説は間違っていないと思います。特別なスーパースターが現れないと日本のサッカーは世界では通用しない…、そのような夢を描くよりもずっと現実と向き合った選択肢なのではないかと思います。チームとして如何に戦うか、そして、他の国の真似ではない日本人らしいサッカー、それに気が付いてまだ間もない、まだまだ辛抱が必要なのだと感じています。何とかある一定の結果を出して、この試みを潰さずに進められることを願うばかりです。
by isi_h | 2010-02-12 23:37 | その他
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