昨日、所沢ビエンナーレ「引込線」へ行って来ました。
所沢ビエンナーレは、所沢市にゆかりのあるアーティストの発案によって開催されたビエンナーレで、西部鉄道の旧所沢車輌工場で行われています。 非常に場所の力の強い、工場跡。しかも、これはオルセー美術館のように美術館として改修された建物では無く、以前の姿そのまま利用した展示スペースです。 場の力の方が作品を上回っていて、惹かれる作品が少なかったというのが正直な感想です。何も無く工場跡のそのままのガラーンとした空間そのものを見せた方がずっと心を揺さぶるのでは?なんて事を考えてしましました。 確かにその場の力を上手く利用して作品に取込んでいた作品も何点かありました…すみませんが作家の名前は覚えていません。しかし、アートと建築の大きな違いの一つとして、建築は場所に縛られるという宿命があるのに対して、アートは場に因らない普遍性があるという点が挙げられると思うのですが、今回の展示でいみじくも、アートも場所性にかなり左右されるものだとの印象を強く持ちました。これはアートの弱体化と言えるのでしょうか? この場の力に負けないくらい力強く惹き付けられた作品は手塚愛子さんの作品です。織り込んで作られた布地の一部の横糸を抜き取って、新たな画像を作り出した作品です。一部を取り除く事で、よりその織込みに掛けられた莫大なエネルギーを感じる事ができ、それを非常に美しく表現されていると思います。これはそこに保存されているエネルギーを一部開放しているようにも感じます。 興味のある方は、9/12(金)まで開催されていますので足を運んでみて下さい。入場無料です。 9/13(土)からは横浜トリエンナーレが開催されます。3年に一度のトリエンナーレですが、これまで毎回足を運んでいる好きな企画です。今回ももちろん行きます。9月中は連休も多く、大変な混雑になるので、10月か11月に行くつもりです。また、そちらもレポート致しますのでお楽しみに。
by isi_h
| 2008-09-08 11:39
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